【曲分析】さよならのかわりに【辛島美登里】

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utausynpianism 「うたうシンピアニズム」管理人:とっきーです。

 とっきー@ピアノ・シンセ見習い (@Tokky9091) | Twitter


今回から、自分の好きな曲を好きなように分析していきたいと思います。

自分の中にコード進行のストックを増やして弾き語りや伴奏に活かす、という狙いです。

この企画が、誰かのお役に立てればいいな、という気持ちです。

辛島美登里『さよならのかわりに』

今回取り上げるのは、辛島美登里作詞作曲『さよならのかわりに』です。

辛島美登里さんと言えば、いわずもがな『サイレント・イヴ』が有名ですが、キングレコード時代では以外にもアニメソングを中心に歌われていました。特に、OVAアニメ「魔境外伝レディウス」のサントラに収録されている『Midnight Shout』を聴くと、辛島美登里さんの歌唱イメージと全然違ってびっくりされる人も多いようです。

オリジナルバージョンは、アニメ『竜世紀』のサントラに収録されています。

youtu.be ※こちらの動画はオリジナルバージョンです。

また、本曲の「New Version」は、辛島美登里さんがキングレコードに所属していた時代の曲をまとめたアルバム「Memories」に収録されています。僕はこのアルバムを所持しており、New Versionの方を先に聴いています。というか、オリジナルバージョンは本記事執筆時に初めて聴きました。ほー、こういうアレンジだったのか。

なお、New Versionの編曲は、『残酷な天使のテーゼ』を編曲された大森俊之さんです。

どちらかというと、僕は「New Version」の方が好きですね。Youtubeには音源が見当たらかなったのですが、機会があればみなさんも聴いて見てください。

コード進行

♪「ひとーりのー~」から始まるサビ(繰り返し2回目)部分です。

◆さよならのかわりに サビのコード進行◆
Gm Gm7onF E♭M7 B♭add9onD Cm7 F7 B♭M7 GonB

Am7(♭5) D7 Gm Gm7onF E♭M7 Dm7|F Gm

キーがGmなので、ABC表記にすると以上のようになります。

これだと、Gmにしか適用されずコードの流れがわかりにくいため、「ディグリーネーム(コードをローマ数字で表す)」にすると以下のようになります。

◆さよならのかわりに サビのコード進行(ディグリーネーム)◆
Ⅰm Ⅰm7onⅦ Ⅵ♭M7 Ⅲ♭add9onⅤ Ⅳm7 Ⅶ7 Ⅲ♭M7 ⅠonⅢ

Ⅱm7(♭5) Ⅴ7 Ⅰm Ⅰm7onⅦ Ⅵ♭M7 Ⅴm7|Ⅶ Ⅰm

ただ、こうすると余計わかりにくい!(笑)

ここで、思い切って数字だけ取り出して表してみると、コードの流れがわかりやすくなるかも…

◆さよならのかわりに サビのコード進行(度数のみ)◆
1→ 1→ 5→ 3→ 4→ 7→ 3→ 1

2→ 5→ 1→ 1→ 6→ 5|7→ 1

細かい情報は全部取っ払って、流れのみ把握したいときはこの方が分かりやすいと思います。

曲の要素として軸になるのが「1」「4」「5」のコードですので、他のコードがこれらにどうつながっているのかを見るのもひとつのポイントですね。

曲分析

さて、分析に移りますが…

正直、まだ分析とかできるほどの知識や技量がありません(笑)

なので、最初は感想程度の話になりますがご容赦ください。

たいてい、曲の終わりって「2→5→1」といういわゆるトゥーファイブワン進行になることが多かったりしますが、この曲の場合は途中で挿入される形になっていますね(♪振り向かずに~の部分)。

最後は5と1の間に7をはさんでおり、印象としては「軟着陸」という感じです。5→1だと強い解決感がありますが、7を経由することでふわっと終わりに向かう、と言うか。

サビでけっこうドラマティックに盛り上がる感じで切迫感も感じるメロディーなので、これは少し意外でした。辛島美登里さんのごく初期の曲だと思うのですが、この時点でも少しひねりが利いている感じですね。

音源について

僕が所持している『Memoies』は、現在は廃盤のようです(なんせ30年前のCDなので…)が、中古市場ではまだ出回っているようです。

ただ、この『Memories』収録曲+αであるCDが発売されているので、今ならこちらの方が入手もしやすくお得かもしれません。

サウンドハウス