「うたうシンピアニズム」管理人:とっきーです。
とっきー@ピアノ・シンセ見習い (@Tokky9091) | Twitter
※記事が長いため、分割しました(2021.8.10)
コロナウイルスがなかなか終息しないこのご時世、宅録やライブ配信にチャレンジされる方もますます増えていると思います。
そういった方々にとって、まず悩んでしまうのが
オーディオインターフェイスって、
どれを選べばいいの?
というところではないでしょうか?
オーディオインターフェイスの選び方について、当サイトでも僕なりの視点でお伝えしていきたいと思います。
※かなり長い記事になってしまったので、目次をうまくご利用されながら好きな項目をお読みいただければ幸いです。
※2021.2月時点での情報です。
いち押しオーディオインターフェイス
正直なところ、僕はいままでオーディオインターフェイスなるものを2台しか購入したことがありません。
1台はRoland GO:MIXER、そしてもう1台が現在所有している
Steinberg UR22C
です。
ちなみに、僕はおととしの年末に購入しています。
購入時のレビューを載せておきます☟
使用して1年が経ちますが、ほぼ何の不満もなく使い続けています。
どの辺が良いのか、挙げてみます。
UR22Cの良い点
iOS機器と接続できる
たぶん、僕がいちばん助かってるのはこの部分です。
とにかく、iPadやiPhoneで演奏を記録(録音、動画撮影)できるのがすごく便利なんですよ。特にiPhoneで動画撮影をする場合は、UR22Cと組み合わせることで良い音質を保ちながら手軽に行えます(専用の三脚も使用していますが)。
iPad用DAW「Cubasis」との相性や使い勝手もとてもいいですね。無精者の僕がいくらかでも曲を残せているのは、このおかげです。
※iOS機器との接続には、別途専用アダプタが必要です。
音質が良い
サンプリング周波数192khz対応/量子化ビット数32bit対応
この価格帯で32bitというのは、他では見当たらないようです。
(あとでお話しするユニバーサルオーディオ「APOLLO TWIN」ですら24bitです)
まぁ、24bitと32bitの違いは、僕の耳では聴き分けられませんが…
今後他の製品も32bit対応に追随してくることが考えられますので、今UR22Cを買っておくと長く使用できるかな、くらいの感覚です。
ただ、そういうことは差し置いても、録音した後の音源を一聴してみても、全く不満のない音質なのは確かです。へんなノイズが乗ることもありません。録音時のセッティングにさえ気を付ければ、きれいに演奏が録れます。
なお、付属DAWのCubase AIも32bit録音/再生に対応しています。
セッティングや操作が容易
僕の場合、今はスピーカーを所有していなのでケーブルを抜き差しするのはinのみです。そのうちひとつはほぼ電子ピアノが占有しているので、もうひとつをマイクかシンセで使うかですね。端子は多いに越したことはないのかもしれませんが、その分場所を取りますからね…
他のスイッチもHi-zやmono等、OnOffのみの簡単設計ですし、DSPはタブレットかPC側で操作するのでわかりやすいです。UR22C側で操作に迷うということは、ほぼありません。
やっぱり、機械はわかりやすいのがいい!
MIDI端子がついている
これ、僕にとっては地味に大きい点です。
僕の場合は、PCかiPadと接続するときにUSBを使用します。となると、MIDIキーボードを接続する時困るんですよね。あと、USBに対応していない楽器は結構多いです。特にUSB導入前に発売された古い電子楽器とか。そういう楽器もつなぐ可能性を考えると、やっぱりMIDI端子はあるとありがたい。
僕のシステムでは、現在UR22Cと電子ピアノKAWAI CA17を接続しています。
配信、オンラインレッスン等にも使える
オーディオインターフェイスが世間からこんなにも脚光を浴びた事って、今までなかったのでは?と個人的には思っています。
コロナ禍で自宅から何らかの配信をしたり、テレワークやオンラインレッスンなどをする機会がかなり増えました。それにつれ、オーディオインターフェイスの需要もすごく高まっています。
UR22Cは、配信等にもしっかりと対応することができます。
ループバック機能というものが搭載されているので、これを使うことでややこしい配線などをせずにPCの音を流しながら配信したり、テレワーク等でスムーズに相手と会話をやりとりすることができます。
僕の場合は、一時期オンラインレッスンで使用し、無事レッスンを継続することができました。
先日、 ファームウェアのアップデートにより、ボイスチャット機能も実装されました。
オンラインゲームやゲーム配信をする方にも便利な機能のようです。
(この辺は詳しくはわからないのですみません…)
UR22Cの欠点は?
いちばん真っ先に思うのは
「生配信にはそこまで強くない」
ということでしょうか。
操作が簡単ということを先ほど述べましたが、裏を返すと直接操作するボタンやフェーダーなどがほとんどついていないということです。
これは、特に初心者の方で配信メインに考えておられる方には留意していただきたい部分だと思います。そういった方が最初に選ぶとするならば、僕はUR22Cではなく、後述のYAMAHA AG03辺りが良いと思います。それ以外にも、最近は配信に特化した機材がどんどん出てきているみたいなので、そちらの方をご自身で調べてみてください(あくまでやり易さの問題ですので、UR22Cで配信がすごくやりにくいというわけではないです)。
あとは、高価格機種に比べると音質が劣ること、本格的に使用できるバンドルソフトが付いていないことくらい?(まぁ、そこを気にする方はこの価格帯は選ばないか)
僕が思いつく欠点はそのくらいです。宅録や配信等の用途面を「横軸」、初級者から中上級者向けという使用者のレベル面を「縦軸」とすると、縦横どちらにもかなり万能に対応できる機材だと見ています。
しかし現在品薄…!?
このUR22C、2021年2月現在もかなり品薄になっているようです。
Steinbergのホームページより
UR22Cに限らず、人気のオーディオインターフェイスはどれも品薄状態のようです。
前回の緊急事態宣言(2020年4月)でも同様の事が起こったのですが、原因としては
- ミュージシャンがライブ等を行うことが出来なくなり、在宅でのレコーディング・演奏の配信をする機会が増えた
- 音楽関係以外でも、テレワークやオンライン会議を行うにあたり音質の向上のためにオーディオインターフェイスを導入する人が増えた
- 部品の製造工場で火災が発生し、生産が難しい状態である
と言うのが大きいようです。このことひとつとってみても、コロナウィルスが人々の生活に及ぼした影響は大きいですね。
ということで、現在はなかなか手に入りにくいUR22Cですが、それでもやはりいい製品だなぁ、と使ってみて改めて感じます。急ぎで必要ないなら、ここは少し待ってみるのも選択肢のひとつかもしれません。
「それでもやっぱり、オーディオインターフェイス今手に入れたいなぁ」という方のために、別項でおススメを紹介しています☟