2020.6.9 写真等追加、文章を一部修正
先日より、僕の通うミュージックスクールでのオンラインレッスンが開始となりました。レッスン自体は何とかできたのですが、ピアノの音を高音質でやりとりする場合、設定等がややこしいな、と感じました。
今回は、オーディオインターフェースUR22Cを使用したオンラインレッスンの設定の仕方を紹介したいと思います。
※今回は、iPhoneおよびiPadでの手順に限ってご紹介します。
※通信アプリは、今回は「zoom」を紹介していますので、操作もそれを前提に説明しています。
専用アプリをダウンロード
まず、オンラインレッスンで使用するタブレット、スマホに以下のアプリをダウンロードしておきます。
『dspMixFx UR-C』
『ZOOM』
各楽器を接続
それでは、各楽器の接続を説明していきます。
【入力】
UR22Cには2つのインプットがあります。そのいずれかに接続するのですが、ギターやベースを接続する場合は必ずインプット2に接続して下さい。
ケーブルを挿す→Hi-zボタンをonにする
シンセの場合は、音色をステレオ設定にしている場合はケーブルを2本挿さなくてはいけません。ただ、そうするとマイクが挿せなくなりレッスンの際に不便が生ずるので、ステレオに設定する必要のある場合を除いて、音色はモノラル設定にしておきケーブルは1本で済むようにします。そして、monoボタンをonにしてください(そうしないと、左右どちらか片側からしか音が聞こえません)。
【出力】
ヘッドホン使用の場合はphone端子に、スピーカー使用の場合はout put端子にそれぞれケーブルを接続します。音量はそれぞれの専用つまみがありますのでそれで調整します。
【iOS機器との連携】
UR22Cには、PCとの接続用にケーブルが同梱されていますが、iPadやiPhoneと接続する際にはこのケーブルとは直接接続できません。以下のアダプタが必要となります。
iPadなどのデバイスには、ここから接続
また、PCとの接続であれば問題ないのですが、iOS機器との接続では電源供給が足りないので、別途電源が必要となります(こちらについても、ケーブルは同梱されていますが、電源アダプタが必要)。
電源への接続はこちらから
各楽器の設定
さて、ここからは各機器の設定です。
1,音源の電源をon、音量の調整
2,UR22Cの電源をon(※UR22Cには電源スイッチがないので、コンセントに差し込むと自動的にonになります。それが不便な方は、電源スイッチのある電源コード等を別途ご用意下さい)、各音量の調整
3,レッスンで使用するiPhoneまたはiPadのカメラ位置を設定
4,3の機器内にインストールしたdspMixFx UR-Cを開き、「Loop Back」ボタンをonにする。
文字が緑色になっていたらonの状態
5,zoomアプリを開き、「参加」を押す。
6,ミーティングIDを入力し、「参加」を押す
※僕の通う教室では先生からミーティングルームのリンクが送られて来ます。そのリンクを押すことで入室ができるので、5,6,の操作は不要です。zoom等オンラインレッスンに使用するアプリに関しては、それぞれの教室の指示に準じてください。
さらに便利にレッスンを受けるために
以上の方法でとりあえずレッスンを受ける環境は整っていると思います。ただ、ピアノレッスンの場合ひとつちょっとした問題があります。それは、設置したカメラの角度によっては生徒さんの顔がカメラに収まりにくく、先生とのコミュニケーションが若干とりづらいことです。まぁ、横から撮れば解決するのですが、先生の話を聴くときにわざわざ横を向くのもしんどいかな、とも思ったり…
ただ、これはある方法で解決できます。それは「ネットにつなげられるカメラをもう一台用意すること」です。それこそ、家に余ってるスマホやタブレットを活用するのもアリです(zoomがインストールできることが条件ですが)。設定は、2台目のスマホやタブレットにもzoomをインストールしてミーティングに参加するだけ。これだと、一台は鍵盤を撮影、もう一台は顔を撮影ということができるので、より快適にレッスンを受けることができると思います。
ただし注意点がひとつ。普通にカメラを2台以上つなげてしまうと、スマホあるいはタブレット同士で音が際限なく行き来してレッスンどころではなくなってしまいます。ここでは詳しくは説明しませんが、Loop Backボタンをonにしていることが原因です。どうすればいいかと言うと、
①2台目のスマホあるいはタブレットでzoomアプリを開く。
②ミーティングに参加する。
③画面右下の「詳細」を押す。
④「オーディオの切断」を押す。
こうすることで、2台目のカメラは「映す専用」になり音は出ません。
おわりに
正直こういう設定が苦手なもので、何度か試行錯誤したのちにこの形にたどり着きました。もっとスマートな方法はきっとあると思うので、もしご意見ありましたらぜひ教えていただきたいと思います。
それにしても、音に少しでもこだわりたいと思ったらオーディオインターフェースって必須ですね。今後もどんどん使って音楽の幅を広げていきたいと思います。