G1X FOUR: 初心者におすすめのエフェクター

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shosinsyaguitar 「うたうシンピアニズム」管理人:とっきーです。

 とっきー@ピアノ・シンセ見習い (@Tokky9091) | Twitter


エレキギターを演奏する時、エフェクターは必須かと思います。

エフェクターにも「コンパクトエフェクター」「マルチエフェクター」の2種類があり、どちらを選ぶかはもちろん自由ではある…のですが、僕のような初心者が最初に選ぶなら「マルチエフェクター」の方が適していると思います。

さて、その「マルチエフェクター」の中で何を選ぶか?というところですが、僕はこれを選びました↓↓↓

ZOOM G1X FOUR

もう購入して1年くらいになりますが、とても使い勝手がいいと思います。

今回は、ZOOM G1X FOURについて語っていきたいと思います。

ZOOM G1X FOURとは

ZOOM G1X FOURは、庶民や学生の味方ZOOM社製の低価格帯マルチエフェクターです。その価格なんと1万円!(くらい)

コンパクトエフェクターが同じくらいかそれ以上のお値段であることを考えると、少なくともコスパは抜群ではないか、という気がします。

姉妹機にZOOM G1 FOURがありますが、違いはフットペダルの有無です。

(左)G1 FOUR (右)G1X FOUR

ゲームボーイのような(例えが古い…)液晶画面が付いており、4つのノブ、7つのボタン、2つのフットスイッチが備わっています。

特徴

ここからは、ZOOM G1X FOURの特徴を見ていきましょう。

とてもコンパクト

マルチエフェクターとしては、かなり小さい部類に入ると思います。

そして軽い!電池駆動可能なのですが、電池を除いた場合は重量610gです。

エクスプレッションペダルも付いていますが、ギターケースのポケットに余裕で入ります。荷物が減るのは単純にありがたいことです。

使える音がかなり入っている

電源を入れると、最初に「10 Hi Gain」というパッチが表示されるのですが、この音がまぁ万能でして、ロックにもポップスにも合います。何より、弾いていて気持ちがいい音です。

他にも、レッドツェッペリンやニルヴァーナ、クイーンなんかをシミュレートした音もあります。

パッチは50枠あります。40種類がデフォルトで搭載されており、残り10枠はユーザーエディット用の空枠です。「オリジナルのパッチが10しか作れないの?」となりそうですが、それについては後述します。

音を出してみよう!!

何はなくとも、実際に使って音を出してみなくては始まらない!

と言う事で動画を作ってみました↓↓↓

youtu.be

なんだか機能面ばかり言って音のこと言ってない動画になりましたが、歪んだ音もクリーンな音も、どちらも良い感じです。

ここが便利

使ってみて便利だなー、と思ったことを書いていきます。

リズムマシン&ルーパー機能

Zoom G1x Fourには4つ打ちのリズムはもちろん多彩なリズムパターンが搭載されています。メトロノームでの練習に飽きたら、パターンを切り替えてセッション感覚でも楽しめるわけです。

さらに、16小節程度のルーパーも備わっているので、ここにカッティングのフレーズを録音しておき、それに合わせてリードを弾く、なんてこともできます。

DAWを通さずに、気軽に多重録音して手早く練習できる のが良いですね。

チューナー機能

出先でチューナーを忘れた!なんて事もあります。

Zoom G1X FOURにはチューナー機能もあります。チューナーモードに入るには、左右のフットスイッチを同時押しするだけ。

音程が合えば、左右のボタンのランプが光るので視認性も良いです。

PCとの連携が便利

本体のみでエフェクトを編集して保存することも可能ですが、ZOOM G1X FOURはPCと連携することでさらに進化を発揮します。これは、G1X FOURに限らずZOOMの各種エフェクターに言えることです。

https://zoomcorp.com/ja/jp/software-product-page/software-sub-cat/guitar-lab/

Guitar Labに関しては、できることが多いので詳細は後日書きたいと思います。これを利用することで、自分で編集したオリジナルのエフェクトパッチをスムーズにバックアップできます。また、慣れれば本体で操作するよりも簡単に編集ができます。

電源を選べる

電源を供給する方法として、

・単三電池×4本
・ACアダプター
・USB

の3種類が選べます(ACアダプターは別売です)。

使用シーンに準じて使い分けられるのがいいですね。例えば、ライブの際は配線を減らすために乾電池で駆動させる、PCではGuitar Labと連携させるためにUSB給電にする、とか。

ギター以外の楽器にも繋げられる

僕が実際にやったことですが、電子ピアノに繋げてピアノの音にエフェクトをかける、なんてこともできます。

この方法のメリットは、「ライブスタジオで扱い慣れていない楽器」も自分のイメージどおりの音で鳴らせることです。使用するパッチの順番をあらかじめセットしておき、フットスイッチを使って切り替えることも簡単にできます。

さらに、G1X FOURにはフットペダルもついているのでボリュームの操作も足元でできます。これは本当に便利で、バンドのキーボーディストでハードロックを演奏する方にもオススメできる方法です。

音色の管理について

パッチの枠が50である、という話をしましたが、先述のGuitar Labと連携することでその50枠をフル活用できます。

すべてのパッチは編集可能ですので、オリジナル音色を作ったら本体にもPCにも保存可能です。

もし「デフォルトの音をもう一度使いたい」と思ったら、本体を工場出荷時の状態に戻すこともできます。

ここはちょっと…

今回G1X FOURの機能についてほんの一部しか紹介していませんが、本当にコスパのいい製品だと思います。

価格なりの音質という点(それでも僕には必要十分)以外はそんなに欠点もないと思いますが、ここはもう少しなんとかなんないか?と思った部分も紹介していきます。

エフェクター使用数の制限

G1X FOURはひとつのパッチ内で同時に5つのエフェクトが使用できます。

「5つならまぁまぁ多いんでないの?」

と最初は思いましたが、いざ使ってみるとちょっと困った問題があります。

アンプを通さずこのエフェクター内で音を完結させようと思った場合、

・アンプシミュレーター
・キャビネットシミュレーター

の二つは入れておきたいところです。これで2枠埋まります。

不要なノイズも極力除きたいので、ノイズリダクション(ZNR)も必要。これで1枠。

つまり、自分の意志に関係なくすでに3枠埋まってしまっているわけです。

それでもあと2枠残っているわけですが、ソロギターを弾く場合は最後尾にリバーブかディレイを挟みたいでしょうし、エレキ弾くんだったら歪み成分は入れるでしょうし、とか言ってたらもう空きが…

つまりそういうことです(笑)

値段からすると、これは仕方ないかな、と。同時使用エフェクトをもっと増やしたい(増やさないといけない)、という状況になったらランクアップすればいい、それまではG1X FOURでがんばる。

G1X FOURを使い倒して知識や技量が身についたころには、さらに1ランク上のエフェクターが自然と欲しくなってくるかもしれません。

外観の作りが安っぽい

全体的にプラスチック感がありありです。フットスイッチを強く踏んだら壊れてしまうかも。あと、しばらく使っていたところ底面のすべり止めゴムが数か所取れてしまいました。

ライブでの繰り返し使用に耐えられるかは疑問の残るところです。

おわりに

自分で使ってみて思ったことをそのまま書きました。

結論から言いますと、

初心者~初級者が1台目に使用するにはうってつけのエフェクターだと思います。

僕が特に良いと思った点は

◆G1X FOURのいいところ◆
操作性がとてもよい(本体でもPCでも操作可能)
プリセットでもいい音が入っており、微調整も簡単
リズムマシンの種類が豊富(リズムマシンのないマルチエフェクターはまぁまぁあるらしい)



というあたりでしょうか。

今後数年はお世話になる機材となりそうです。

サウンドハウス