「うたうシンピアニズム」管理人:とっきーです。
とっきー@ピアノ・シンセ見習い (@Tokky9091) | Twitter
今回は、DTM関連のお話です。と言っても、直接音楽に関わることではありません。
DTMをやっていて、「操作をもっと快適にしたい」と考える人は結構多いと思います。
いくらか、改善案は浮かびました↓↓
・ショートカットをたくさん覚えればもっと作業が速くなるかもしれない。
→で、でも、そんなにたくさん覚えられない…
・MIDIコントローラーを導入するのはどうだ?そうだそうしよう!!
→いっぱいありすぎてどれを買ったらいいかわからない。買ってから自分に合わなかったら嫌だなぁ…
とかなんとか考えていると、あるアイテムの存在を知りました。それが
トラックボール!!
なんか、ドラ○ンボールと似てますね、似てませんか、そうですか…
トラックボールにもいろいろな種類があるのですが、僕は先日はじめて購入しました。
それが、ELECOM DEFT PROです。
今回は、このDEFT PROについて説明していくのですが、トラックボールを知らない方のために、先にそちらを説明していきます。
※「トラックボールが何か知ってるよ」と言う方は、目次からDEFT PROの項目にジャンプしてお読み頂ければ幸いです。
そもそも、トラックボールって?
トラックボールはおおざっぱに言うと「マウスの一種」です。ただし、操作感はマウスとは異なります。
マウスはそれ自体を動かしてカーソルを動かすのに対し、トラックボールの場合は本体についているボールを指で動かすことでカーソルを操作します。
わざわざトラックボールを導入するメリットは何か?と言えば、
カーソルを高速で動かせる
機能の豊富さ
省スペース化
などが挙げられます。
少しの指の動きで、カーソルを大きく動かすことができます。これにより腕を疲れさせず効率よくカーソルを動かせます
また、標準的なマウスはボタンが2個程度しかありませんが、トラックボールには(機種によって様々ですが)4~10個程度のボタンがついており、各種ボタンには自分の好きな機能を割り当てることができます。
腕ではなく指を動かすだけなので、狭いスペースでも操作ができます。言い換えると、「トラックボール自身を置けるスペースがあれば、それでOK」と言うことです。
トラックボールを販売しているメーカーはマウスに比べて多くはありません。ケンジントン・ロジクール・エレコムなどが代表的なトラックボールメーカーです。
トラックボールの種類
トラックボールは、ボールの付いている位置によって大きく3種類に分かれます。それぞれ得意不得意があります。
親指操作型
機体側面に小さなボールが付いており、これを親指で転がして操作します。普通のマウスに大きさも形状も似通っており、トラックボールを初めて触る方には導入しやすいタイプです。
デメリットとしては、ボールが小さいのと親指の可動域の関係で、トラックボールとしてはポインターの動きが小さいことでしょう。
人差し指操作型
機体の前方に大きめのボールが付いているタイプです。これを人差し指(あるいは中指)で操作します。
このタイプの利点は、人差し指(中指)という、動かしやすい指を使うため細かい作業がしやすいこと、ボタンが多く付いていること、です(ボタンについては後述します)。
短所としては、機体が大きめなものが多く手の小さい方にはやや不向きであることと、持ち運んで使うにはやや工夫がいる(PCのケースとは別の入れ物を用意する等)ことでしょうか。
↓↓こちらは人差し指操作型としては小さめなので、携帯性にも優れています。↓↓
手のひら操作型
このタイプのトラックボールは、普通のマウスのような丸型ではなく、長方形で平べったい形が特徴です。
メリットはデザインがスッキリとしていて操作性が明快であること、左右対称な形状のため左利きの方も使用できる、と言うことですね。
デメリットとしては、普通のマウスとはかなり形状が違うため、他のトラックボールと比べても慣れるのに時間がかかること、その形状と大きさのため頻繁に持ち運ぶには不向きであること、です。
ELECOM DEFT PROについて
このトラックボールなるものをいろいろと研究した結果、ひとつの製品にたどり着きました。
ELECOM DEFT PRO M-DPT1MR www.elecom.co.jp
けっこう人気なのか、ネット発注しても約2か月ほど待って、つい先日配達されました。
トラックボール初心者の立場から、DEFT PROを実際に見たり使ったりした上でレビューしていきたいと思います。
外観
DEFT PROは、前述の説明にあてはめると、人差し指操作型に分類されます。
通常、トラックボールはマウスより大きいものが多いです。
一定以上の大きさのトラックボールは、手の小さい人には扱いづらいかもしれません。
このDEFT PROも、やや大きめなので購入時は注意が必要です。購入前に、実際に手に取って確かめるのもいいでしょう(大き目の家電量販店なら、デモ機やサンプルが置いていたりします)。
見た目については、ボタンがたくさんついており便利そうな反面、スマートさには欠ける印象です。マウスの方がオシャレなデザインが多いかな。DEFT PROを見ていると、ついつい某アニメのオー〇を思い浮かべてしまう…
3種類の接続方法
PCとの接続は、3通りの方法があります。
有線、USB無線、Bluetoothです。
トラックボールの使用方法や環境にも因りますが、僕は
有線での接続をオススメします。
理由は3つあり、
有線接続であれば電池が不要
動作が安定する
接続設定を気にせず使用できる
ということです。
つまり、トラックボールの挙動や電池の減りを気にせず、ストレスなく使用できるからです。
自宅で机に向かって作業するような方には、特に有線接続をオススメしたいです。
実際に使ってみての感想
ここからは、完全に僕の主観による使用感となります。
イメージ通りの操作感
まず、トラックボールを指で回すのが心地よく、且つカーソル移動が速いです。
この製品が届く前に、トラックボールを操作している自分をなんとなくイメージしていましたが、ほぼイメージ通りの操作感でした。
そして、種々の操作ボタンが便利です!
デフォルトの状態でも、「戻る」「進む」ボタンがあるので、ブラウザの操作がとても快適です。いちいち画面の左上にカーソルを動かさなくても、親指で即操作が可能です。
ボタンの割り振りがとても便利!
加えて、各ボタンに機能を割り当てることもできます。「マウスアシスタント」というアプリをダウンロードすれば、簡単に割り振りができます。
僕はDAWソフトのStudio Oneでは「Ctrl+C」「Ctrl+V」をそれぞれ人差し指・薬指のボタンに、「再生(スペースキー)」を左側の手前に割り当てています。
これは、思っている以上に便利です。PCのキーボードに触る頻度がかなり少なくなりました。
さらに便利なのは、使用目的ごとに機能の割り振りを変えられることです。
例えば、上記のようにStudio Oneで割り振っているのは、人差し指と中指のボタンにそれぞれ「Ctrl+C」「Ctrl+V」ですが、Spotifyには「次のトラックへ」「前のトラックヘ」のボタン(曲のスキップ)です。
マウスアシスタントであらかじめ設定しておけば、その後はいちいち設定の切り替えなどをせず、ボタンの機能が自動で切り替わるので大変ありがたいです。
リストレストは必要
腕を動かさないのであまり想定していませんでしたが、トラックボールは意外と手が疲れます。
マウスより大きく縦に厚さがあるので、手や腕の置きどころが適切でないと負荷がかかって良くないようです。
いろいろ試してみましたが、今はこんな風に使っています↓↓
(厚い本にタオル敷いて、その上に腕を乗せるの図)
まぁ、このやり方がベストとも思えないのでとりあえず、なんですが。
ふつうはこういうの使うみたいです↓↓
ただ、厚めのタオルなんかで代用してもよさそうですね。
使う姿勢にもだいぶ影響してきそうなので、いろいろ模索が要りそうです。
想定以上に親指が忙しい
DEFT PROは人差し指操作型のトラックボールなのですが、親指が意外と忙しいです。
ホイールをぐりぐりしたり、左クリックや戻るボタンは親指で操作するのでまあまあ親指を使います。今のところ、親指を痛めるようなことはありません。
ガジェット自体に愛着がわく
トラックボールはとにかく機能が豊富です。自分でカスタマイズする部分もあるので、「道具」としての愛着がわく感じがあります。
実際、特に必要もないのに大玉をコロコロすることがあったり。もちろん、カーソルも意味なく画面上をウロウロする訳です(笑)
価格について
メーカーのサイトに、価格が載せてありました。
¥19,558(税込)
…え?
高くない?
そう思ったあなた、そうですね、高いですね(笑)
でも、ご安心を!この価格でお店に出ていることはほとんどなくて、実勢価格は10,000円前後です。Amazonなら¥7,000くらいで手に入ります。僕もAmazonで購入しました。それでも、普通のマウスよりはかなり高い買い物ですね。
まとめ
長い記事になったので、ちょっとまとめをしておきます。
まずは、トラックボールについて
・本体についている球体を転がしてカーソルを操作する
・球体が設置されている場所で、操作方法が変わる(親指・人差し指・手のひら型の3種類)
そして、DEFT PROについては…
・ボタンを自由にカスタマイズできる
・接続方法が3種類あって、融通が利く(オススメは有線接続)
・手の置き方によっては、手を痛めるので注意
・もともとは結構高価な機材だが、ネットで買うと7,000円くらいで購入できる
こんな感じです。購入時の検討材料にしていただければ幸いです。
おわりに
最初の説明にもあるように、トラックボールはいくらかの種類があり、使用目的によって使い勝手も違ってきます。ですので、パソコンをどんな目的で使うかによって、どのトラックボールを選べば良いのかも変わってきます。
正直な話、結果「マウスでいいじゃん」てこともあるかも知れません。
僕個人としては、DEFT PROを買って良かったなと思っています。
DEFT PROは、
マウスに多機能性を求める人
作業スペースにあまり余裕がない人
今よりも作業効率を高めたい人
にオススメしたいです。