村下孝蔵というアーティストをご存じですか?
と言う問いかけをすると、ファンの方には怒られてしまうかもしれません。そのくらい有名な方でありますが、特に有名なのは、今でもCMで流れる『初恋』『踊り子』、めぞん一刻というアニメの主題歌『陽だまり』などです。
僕が今でもよく聴いているのは、1984年にリリースされた『花ざかり』というアルバムです。アルバム全編に「優しさ」「せつなさ」「郷愁」といった雰囲気が流れている名盤です。
今回は、このアルバムに収録されていた曲『とまりぎ』を紹介します。1986年11月、『ねがい』との両A面扱いでシングルカットされリリースされた楽曲でもあります。
まず歌詞から触れていきましょう。
簡単にまとめると、「疲れ果てた男性を受け入れる女性視点の歌」です。
これだけだとなんのこっちゃ、ですが、実際そういう歌です(笑)1番がちょっと抽象的な感じなのですが、2番では「新聞」や「ひげそり」なんて言う日常を連想させるキーワードも出てきたりします。
でも、この男女の関係性は最後まであいまいなままです。わかっているのは、女性側が男性を一途に想い続けていることだけ。それが、この曲の幻想的でせつない感じを強調しています。
曲の方に注目してみると、まずイントロが印象的です。小さいころに父親のステレオデッキからよく流れていたのですが、イントロはずっと耳に残っていました。ある意味、このイントロがこの曲を端的に表しているとも言えるでしょう。
F#m C#7 F#m E A G#m7 C#7 F# C#7 F#m
楽器やスマホアプリで一度コードをなぞってみてください。何とも言えない優しい世界に惹きこまれる感じがするのではないでしょうか。
キーはF#mで一貫しており、構成もほぼAメロとBメロの繰り返しで、淡々と歌われています(Bメロは少し力が入る感じですが)。
前からやってみたかったので、ちょっとカバーしてみました。
www.youtube.com
※歌は1番のみです
歌がちょっとアレですが(笑)、けっこう気に入ったアレンジになりました。
今後も、好きな歌のカバーをちょいちょいやっていこうと思います。