やっちゃったー…
この前久しぶりにスタジオでのレッスンを受けてきました。
実は、来月通っているミュージックスクール主催のライブがあり、それにバンドのピアノ担当で出場することになっています。それに向け自分なりに練習を積み上げてきましたが、いかんせん今の感じだとライブではうまくいかなそう、という先生のジャッジが下りました。
機会があればその辺の話も記事にしたいと思いますが、ひとつ言えることは
両手弾きにこだわりすぎた
のが失敗だったようです。まぁ、ピアノ担当なので両手で弾くのは不自然ではないのですが、バンドで演奏するということはベースがいらっしゃるので、必ずしも両手で弾く必要はないんですよね。
さて、となると、『左手はどうする問題』が発生します。
右手だけで大丈夫?
結論から言えば「ぜんぜん大丈夫」でしょう。特にピアノ出身のキーボード弾きの方は不安になるかもしれませんが、上述のように下手すると左手が曲の邪魔をしてしまう可能性すらあります。なので、左手を使う必要があるとはっきりしている時以外は、右手だけで鍵盤演奏をするのが無難です。むしろ右手に集中することでより良い演奏ができるかも知れません。
左手も演奏に使うとしたら?
それでも、バンドにおいてキーボーディストが左手を使う必要があるとしたら、どんな時でしょうか?
コードを弾く
右手でメロディー、左手でコードを弾く。バンドでキーボーディストが両手で弾くとしたら、この形が一般的でしょうか。ただ、左手でコード押さえるのって思いのほか難しいんですよ…けっこうな練習が必要です。
左手でもちょっとメロディーを弾く
鍵盤の右側の方をあえて左手で弾くやり方です。『ボヘミアン・ラプソディー』の最初の方で見かけるアレです。
こんな感じ☟
あんまりやりすぎるとちょっとカッコ悪い気もしますが、効果的にやると見栄えが良く、自分でもなんとなく弾けている気になれます(笑)
左手を演奏に使わないとしたら?
でもやっぱり、ここで両手で弾く必要はないよね、という場面はバンドでは多々出てくると思います。そんな時は左手はどうするのが良いのでしょうか?
スイッチ類を触る
これも広い意味では「演奏」行為に入るかも知れません。ピアノを弾くとなれば、スイッチ類に触れるのは音色を変えるくらいかもしれませんが、シンセとなると、
- ピッチベンダー(一時的に音程をなめらかに変化させるコントローラー)
- 各種ノブまたはスライダー(アナログやモデリングシンセにはほとんどついています)
- サンプラーのパッド
- リボンコントローラー(こすったり軽く叩くことでいろいろなパラメーターを変化させることができます)
ほかにもいろいろありますが、右手で鍵盤を弾く以上に忙しく緻密な作業を左手でこなさないといけない状況になる場合があります(もちろん、コントローラーの位置によっては右手で操作してもいいんですけどね)。
僕なんかは、ピッチベンダーなんかはよく使います。このコントローラーも、使いすぎるとしつこいしダサい感じになるので、使いどころに気を付けないといけないです。まぁ、このピッチベンダー含め各種コントローラーは演奏しながら触るのはとても楽しいです。
お客さんを煽る
これ、やったことないですけどね、僕は…。それに、ショルダーキーボードを使っているのでなければ、キーボーディストが前に出ている状況もそんなにないので、煽っても気づかれないかも(笑)
ただ、左手上げたりしてアピールするほうが自分でも気分が盛り上がって良いかも知れません。
本当に何もしない
別に、何もしなくたっていいんですよね。右手でしっかりと、黙々と演奏する。それもひとつのスタイルです。『ラ・ラ・ランド』とう映画で男性がキーボードを弾くシーンがあったのですが、この人は左手をどうしているかというと「ポケットに突っ込んで」いました(笑)しかもカッコよくシンセを弾いているんですよね。これはなかなか目からうろこでした。
おわりに
ギターやドラムのように、両手をほとんど演奏に使用する楽器と違って、キーボードはこんなふうにどちらかの手を演奏以外で使用することができるので、そういう意味でも自由度の高い楽器だと思います。自分の演奏にマンネリ感を覚えたら、いろいろとアプローチを変えてみるのもいいのではないでしょうか(僕の場合は左手が動かないだけなんですけどね…)。