インドへの道のり

スポンサーリンク

なぜインドへ?

f:id:tokky909:20190915161322j:plain

※写真はイメージです


僕がインドへ旅立ったのは、もうだいぶ以前の話だ。

なぜインドなのか?不思議なもので、当時は明確な理由があったのだろうが、今となってはなぜだったのかよくわからない。本場のカレーが食べたかったのか、一人旅には最適だと思ったのか、ガンジス河で沐浴がしたかったのか…一つ言えるのは、当時はとにかくインドへ行きたいという欲求が強く、実際に行くところまでこぎつけた。あの時より以前でも以後でも、あのような情熱は湧かなかったように思う。本当に、あの時だけだった。

 

何はともあれ、某年2月、僕はインドへと旅立った。

 

インドに行くには

あくまで当時のことなので今は状況がかなり違うと思われるが、日本からインドへの直通便はほとんどなかった。だからインドへ向かうには他国を経由することになる。僕の場合は行きはバンコクを、帰りはマニラを経由した。バンコクではココナッツミルクを注文し、あきらかに店員さん(若い女の人)のミスでミルクをこぼしたのだが、思い切り嫌な顔をされた。「あー、外国に来たな」という感じがしたのを覚えている。だいたい、10時間ぐらいを費やしインドに到着。

 

いきなり騙される

インドに限らないが、初めて外国に行くにあたり「これは辞めておいたほうがいい、というかやってはいけない」ことがある。それは、

 

「夜に到着してはいけない」

 

ということ。大事だからもう一度言う。

 

「夜に到着してはいけない」

 

そう、僕はそれをやってしまった。

危険極まりない。

実際、騙されてしまった。

 

日本に居るときから一泊目の宿は予約してあった。

しかし、空港で拾ったタクシーの運転手がそのホテルに連れて行ってくれない。

「そのホテルは満室だ」

と主張する。予約しているのだから満室なわけはない。しかし、繰り返しそう主張し、

「俺の知っている旅行会社を紹介してやるから、そこに行けばいい」と、勝手にそっちへ車を走らせる。わかりやすいほどにわかりやすい手口なのだが、わかっていても逆らえない、だって夜の知らない街にひとりで放り出されることほどヤバイことはない。

結局、その「旅行会社」なるものに連れて行かれるハメに。

 

旅行一日目から旅程が狂った。

 

 

サウンドハウス